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再開   

「失うってことは、それは本当に喪失してしまうことだから、きっと失ってしまったあとでは何を失ったかすらわからないんじゃないかな。それが失うということだから」

大崎善生。
大学4年になってやっと読書に目覚めた私が、どっぷりはまってしまった小説家。
上の一説は『孤独か、それに等しいもの』に収められている「八月の傾斜」から。

同じようなことを考えて、失うことをひどく恐れてた時期があった。
大学二年か、三年か、そこら辺だったと思う。
つくばという場所で、唯一無二の友人と出会い、遊び、飲んで、語って、考える。
その繰り返しを数十回と重ねたあの頃、まさにモラトリアムの真っ只中で、
私は失うことをひどく恐れた。
モラトリアムがいつまでも続くなんてあり得ないと分かっていたから、
いつかは東京で匿名の一社会人として人ごみに埋没していくんだろうと予期していたから、
それとともに失われるだろう友人との遊びや飲み、語り、考え、そしてそれらを包括した生活の中で感じる幸福感や充実感を、その存在ごと忘れ去ることを恐れた。
だからというのもあって、日々考えたことをひたすらブログに書き綴ったんだと思う。
忘れないように。万が一忘れ去ってしまっても、その過去の存在だけは忘れないように。

けれど、私は忘れた。それも、つくばにいながらにして。
ただ、完全に失うことはなかったと思う。
今、こうしてその存在を(おそらくほぼ完全な状態で)思い出すことが出来たから。
というか、失いかけながら、私はそのことを自覚していたと思う。
だけど、踏みとどまろうとはしなかった。
多分、そういう時期に来ているんだと思ったんだと思う。
そして周りのみんなも、そういう時期にきてるんだと。
けれど違った。
私が失っていた間も、ひっそりとだけれど、みんな動き続けてた。
私はそれに気づいてなかっただけ。

つくばを離れて就職するということは、人生の数ある一つの転機に過ぎない。
つくばを離れるという物理的な理由だけで、内面的な何かを失うなんてことはない。
もちろん、失うことは必ずしも悪いことではない。
「その開いた空間に運びこめるものがきっとある」から。
けれど、今はまだ、失う時ではないと思う。
その空間に運びこめるものがまだないから。
だから一度開きかけた穴が、今こうしてまた塞がりかけてるんだと思う。
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by isteem | 2007-02-11 18:35

かもめ食堂とミスド   

パスコの新しいCMが出た。
パスコのCMは、私が小林聡美を好きになったきっかけのCMだからすごく好きだし愛着があるんだけど、今回の新CMは小林聡美はもちろん、さらに大好きなかもめ食堂のコラボCMときた。
かもめ食堂のあの雰囲気が100%出てるとは言えないけど、なかなかの味を出してる。
パスコのCMだし、たくさんの人が観るんだろうな。
あの雰囲気を気に入る人が増えるといいな。かもめ食堂大好き。


それから今日、桜のミスドに行った。
学沿線沿いのミスドに行った時も思ったんだけど、今日確信した。
ミスドってすてき。
店のつくりがいい。全面ガラス窓で、太陽の光がさんさんと降り注いでる。
そこに、木のあたたかいテーブルとイス。
甘いドーナツとあったかいコーヒー(おかわり自由!)。
流れるBGMもいいね。
スタバやおしゃれなカフェで流れてるしゃれた音楽も好きだけど、ミスドのオールディーズもいい。
いい味出してる。あったかくて。静かすぎず、うるさすぎず。

それで、思わず店内で流れてた曲を調べて帰りにビッグベンで借りちゃった。
エリック・クラプトンのtears in heavenと、Doobie BrothersのWhat a Fool Believes.
でも、なんかちょっと違う気がする。
単純に曲を間違えたのか、それともあの空間で聴いたから良かったの、どっちか分からないけど。
でも、久々に聴くオールディーズはやっぱり、心が暖まる。
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by isteem | 2007-02-11 17:23