「ハネムーン」吉本ばなな   

夕焼けに馬鹿みたいに感動したり、
日曜日の陽だまりや優しい風に幸福感を覚えたり。
そういうのがごく日常だった日々があったことを思い出した。

でも思い出しただけ。
あの感性は戻ってこない。
眠ってしまってるのか、失ってしまったのか。

当時の私は、日々幸せを噛み締めながらも
将来そんな状態に陥ることをものすごく恐れてた。
そんな状況を想像するだけでものすごく哀しかった。
そんなことも思い出した。

でも思い出しただけ。
遠くに行ってしまった感性を思い出して残念に思うけど、
心が揺れるほど哀しかったり寂しかったりしない。
当時の私ならものすごく哀しくて寂しいんだろうに。

でも、誇りに思う。
そんな時期があったということを。
他人にとっては全然たいしたことじゃないかもしれないけど、
私は誇りに思う。そして少し自信を持つ。
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by isteem | 2009-01-09 01:08

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