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絶対   

最後の最後まで終わりが来るということを感じられなかったけれど、
それでもやっぱり終わりは必ず来るものなんだなと、
当たり前のことに終わってやっと気づかされた。

物理的に距離が離れると、急に今までの四年間が夢の中の出来事のように感じて、
中学や高校の記憶の存在がそうであるように、
この四年間も、自分ではなく誰か他人の記憶をのぞいているような感覚になっていくのかと思うと、絶望感すら感じる。

けれど、こうも確信している。
この四年間は、今までの過去とは違う、と。
なぜならこの四年間は完全なるモラトリアムであり、
その中で私は初めて「私」としての道を歩んだ。
それまでとは比べ様のない圧倒的な自由の中で、途方に暮れるほどの選択枝を前に、
私は「私」という人間の意志一つで全てを選び、実行してきた。
その積み重ねから、私は確実に「私」を得た。
また、そうして得た「私」の内面をすべてさらけ出し、さらにはフィードバックまでくれる人間にも出会えた。
彼の存在がこの世にある以上は、この四年間が得体の知れない他人の手に渡ることはないだろう。

だから、失うことを恐れる必要はない。
私は確実に「私」とかけがえのない友人を得たから。
そのことに絶大な信頼と安心を抱いていいだろう。

by isteem | 2007-03-27 03:24

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